白骨化トワイライト★★★(白骨と化してしまいそうだ)(きみがいなけれ、ば)
暖炉の火も既に点いていない部屋で、ひとりの黒髪の少女がネオングリーンの髪飾りを弄っていた。
その前には鳶色の髪の少年が、ソファの端に横向きに座っていた。
少女がふと顔を上げ、少年の俯いた顔を見て、言う。
「リーマス、宿題あったっけ」
リーマスと呼ばれた少年は、少し考えてから首を振った。
「・・ないんじゃないっけ」
「そっか」
「うん」
もう一度沈黙が戻り、少女は弄っていたネオングリーンの髪飾りで髪を括り始めた。
手ぐしで慎重に後れ毛を出すのを眺めて、リーマスが言う。
「、くし使わないんだ」
「部屋に忘れちゃった」
「あっそう・・常備しとこうよ女の子なら」
「・・放っといて・・でもリリーなら持ってるよねぇ」
「あー、そうだね」
「うーむ」
リーマスは暫くが後れ毛を求めて指を這わせるのををぼんやり見ていたが、思い出したように言った。
「あ、宿題あったよ。レポートが」
「え、いつまでだっけ?」
「来週まで」
「へえー・・けっこう危ないね」
「ねえ」
と呼ばれた少女は髪から手を離し、頬杖をついた。そのまま視線をぐるりと部屋中に向ける。
リーマスが時計を見て、もう1時だ、昼の。と呟いた。
「そういやさ」
がリーマスの視線を追って、時計を見たまま、言う。
「みんな、いないねえ」
「ああ・・言われてみれば」
「気付きなよ」
「お互いさま」
くすくすと笑いながらリーマスはソファに身を倒した。顔を片手で覆い、息を吐く。
「リーマス、部屋で寝てきたら?」
「良いよ」
「眠そう」
「そんなことない」
「退屈そう」
「そんなことない」
「そう?」
「うん」
はリーマスの返答を聞いて微笑すると、机に突っ伏した。
顔を傾けて寝転んでいるリーマスを見る。
「こそ」
リーマスがふいに手を顔からどけてを見て言った。
「眠そう」
「そんなことないし」
「嘘つけ」
「何でよ」
「眠いなら眠いって言いなよ」
「眠くないってば」
「うそつき」
「嘘じゃないもーん」
「キモっ」
「うっさい!」
「ごめん冗談」
「ふーん・・へえ、なら良いけどねぇまあ」
胡乱気な目でリーマスを睨みつけてから、は大きく息を吸った。
リーマスもそれに習う。真似しないでよ、とがにやりと笑った。
また腕を顔に被せたリーマスのはいはいという全くやる気の無い返答を最後に、沈黙が降りた。
時計は1時半を告げた。
適度な室温と湿度に恵まれたその部屋には、相も変わらず2人しか居なかった。
カーテン越しに存在を示す日の光は、完全に昼のものだった。
がにやりと、先刻と同じ笑みをこぼして言った。
「リーマスといると退屈しないよ、ほんと」
「うそつけ」
「ほんとだって」
「現に今、退屈してるじゃん」
「それがさあ、」
腕を突き上げて大きく伸びをして、首を左右に曲げて鳴らし、だるそうに腕を下ろし頬杖をついて、
退屈極まりないと全身で告げているかのようなポーズでは言った。
「退屈してない気がする」
「あっそう」
「君はどうなの?」
リーマスは腕を顔から上げない。つまらさそうな顔ではそれを見つめる。
しばらく経ってから、リーマスはおもむろに口を開いた。
「さあねえ・・」
「お前いっぺん死んで来い」
「あはは何でさ」
「だってもう・・あー何かムカつくよもう・・」
040315(これ書き始めたときダラダラしたいと切実に思ってた。誰か数学の課題帳を抹殺してください)