道化師 の 嘲 笑
laghinglaghinglaghing or dying? you can do whichever you want
死にたがり屋など、死んでしまえ
たまに死にたいと思う。実は結構いつでも思ってる。
何でかって言うと、僕は、実は、ジンロウだからです。以上。
これって死にたがるには十分な理由だよね。そうだろ?
「」
「何ですかー」
「なんでもないし」
「死ねこの茶目っ気男め!」
「分かったよ」
「えっ、や、嘘」
「分かったよ…」
「何で残念そうな顔をするかな、リーマス君は」
「死にたがりだから」
「男なのに」
「カンケー無いよ」
「そうかなあ」
「そうだよ」
「そうかなぁ」
「そうだよ」
「ふーん」
はつまらなさそうに顔をしかめた。或いは、悲しそうに、かもしれない。
どうもそのへんの細かい事は分からない。僕は欠伸を噛みしめる。いや、噛み殺す。
「あ、これ」
「ん?」
紙切れを取り出すの顔は多少は楽しそうに僕には見えたが、実際は分からない。
というか彼女はいつも楽しそうに見えるのだが、そんなはずはない。
「うちの故郷の新聞」
「ジャパン?」
「そう、ジャパン。キューシュー」
「ふうん」
「やっぱリーマス君て外国人なんだね」
「まあね」
「あ、違うか。あたしの方が外国人だね」
「言われてみればそうだね」
「ふーん」
「これ、何の記事?」
「自殺してやるって言って高いビルに登った間抜けなおじさんの話」
「間抜けって…」
「だって、助かってるんだよ」
「あ、それ間抜け」
「でしょ?」
動かない写真を見るのはとても久しぶりだった。
前に見たのは彼女が故郷で取った写真を見せてもらった時だったと思う。
動かない人々は、死んでいるかのようだった。
彼女は言った。写真に撮られると、魂が抜けるんだって。
僕は言った。そんなんじゃ、いくつ魂があっても足りないんだけど。
「死ぬなら自宅でこっそり死ねっての」
「…」
「あ、ひいたかな?リーマス君」
「僕もそう思うけど、はっきり言うのはどうかと」
「あはは、この人、今此処に居ないからさ」
「まあそうだけど」
「もっと確実に死ねよって思うよ」
「死んで欲しいの?」
「この人が死にたいならね」
「ふーん」
「目立ちたいだけに見えるよ」
「そうでもないのかも」
「そうかなあ」
「そうだよ」
「そうかなぁ」
「そうだよ」
はつまらなさそうに、或いは悲しそうに、顔をしかめ、呟いた。
「やけに庇うね、おじさんを」
「うーん、まあね」
「あ、そっか。リーマス君も死にたがり屋組織の一員か」
「何それ」
「死にたがり屋の組織」
「まんま」
「あはは」
「じゃあは」
「ん?」
「そんな僕が死にたいと言い出したら」
「どうするかって?」
「そう。どうするかって」
「どうしよう…」
「迷うんだ」
「うん」
「へえ」
「あ、普通は止めろよな!って、思った?」
「うんまあ」
「ごめん」
「別に良いけど」
「良いのか」
「良いよ」
「えーっと、どうしよう」
「どうもしないでいいけど」
「そ、そんなわけには」
「そっか」
僕は少し笑った。真剣に考えるが馬鹿みたいで、悲しかった。
僕はそんなに死にたがりに見えるだろうか。実際、そうなんだけど。
僕はそんなに死にたがりに見えるだろうか。隠しているつもりだけど。
に、分かってたまるだろうか。
分かって欲しいんだろうか。きっと、そうだけれど、君は、止めないかもしれないな。
「ああーあたし、リーマス君に死んで欲しくない!」
は頭を抱え、少し途方に暮れた声で、投げるように言った。僕は目を見開く。
「えー意外」
「死ねとかいうのはジョークですから、ジョーク」
「そうなんだ」
「そうなの」
「でも勝手に死ねーとか言うと思った」
「言わないよ。言わない」
「でもさっきは言ったし」
「さっきはさっき」
「あっそう」
「そうなの」
僕は目を瞑った。真っ暗になって、の顔も見えなくなった。
それでもがそこにいるのは、分かっている。
「ごめん、忘れて」
「えー…」
「…はさぁ、死のうと思ったことなんて無いよね」
「あるよ」
「嘘ー」
「誰でもあるよ、そんなの」
「そんなのって」
「リーマス君の場合は、重みが違うけどね」
「…」
「でも、それでもみんな頑張ってるんだと思うよ。死にたいけど、我慢してるんだよ」
「そうかなぁ」
「さあ、多分。リーマス君も頑張ってるよね」
「うんまあね。偉いから」
「…馬鹿だ」
「煩いな」
「馬鹿っもっと頑張りなさい!」
「えー嫌ー」
「どうしてよ」
「うーん」
「どうして、そんなこと言うかなぁ」
は悲しそうな顔をしているのだろうな、とふと思った。
目を瞑っているから見えないけれど、それでも、きっとそうだと、思った。
勘違いかもしれないけど。僕の知ってるは、そうだろうな、多分。
「あたし、今悲しいよ、リーマス君。あんたがそんなこと言うから」
あ、ほら、当たったよ。
君がそんなこと言うから、もうちょっと頑張ろうかなって、思ってしまうんじゃないか。
040806(イマイチ意味が……もういいっす)(よ・く・な・い・よ!)